メモリアルデー (Memorial Day)
お彼岸などないアメリカにも、家族の墓参りをする特別な日があります。
アメリカには、日本人にはあまり知られていない国民の祝日が、色々ありますが、
「メモリアルデー」 (Memorial Day) もそのうちの1つです。
毎年5月の最終月曜日がそれに当たります。2016年は5月30日です。
日本語に訳すと 「戦没者追悼記念日」 ですが、ちょうどこの頃から夏が始まると考えられ、
うまい具合に3連休となりますので、家族揃って旅行やピクニックに出かける人が多いです。
元々は、南北戦争 (The Civil War 1861〜65) の戦没者ひとりひとりのために、
花束や十字架を作り、半旗を掲げたのが始まりです。
1868年に、Decoration Day として公式に宣言され、82年に Memorial Day と
名称が改められました。
今では南北戦争に限らず、戦争によって国のために命を犠牲にした軍人全てを追悼する日となり
各地で様々な追悼行事が行われます。
アメリカには、日本のように 「3回忌」 「7回忌」 などはありませんし、多くの日本人が家族や
祖先の墓参りに出かける 「お彼岸」 もありません。
そこで、戦争の犠牲者ではなくても、このメモリアルデーに家族のお墓を訪れ、きれいに花を
飾ってくる人も多いのです。
(ただし、生花ではなくカラフルな造花が主であるのは日本と違う点・・・)
息子が通っていた大学のある町のど真ん中にも墓地がありますが、特別な囲いもなく、
全面芝生で明るく広々としていて、日本の墓地とはずい分雰囲気が違って驚きました。
あんな所でしたら、中でデートしてもおかしくないくらいです。